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グローバル人材はなぜ必要か

2019年10月31日

グローバル人材とは、総務省・文部科学省など政府が定義をしており、それぞれの定義から共通する次の要素を持つ人材と考えられています。

要素1 語学力・コミュニケーション能力
要素2 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
要素3 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー
(出典)「グローバル人材育成推進会議中間まとめ」(2011年6月)

グローバル人材の必要性は多くの日本企業も自覚しているところです。
人口減少により内需の飛躍的な拡大は望めないのは明確で、海外市場を見ていく必要があります。
そして、自社においてどういった人材が必要なのかを整理・理解することにより、採用戦略において的確な方法を設定できることとなります。

採用戦略に活かしていただくことを目的として、なぜグローバル人材が必要なのかを解説します。

グローバル人材とは?

グローバル人材とは、総務省によれば、「日本人としてのアイデンティティーや日本の文化に対する深い理解を前提として、豊かな語学力・コミュニケーション能力、主体性・積極性、異文化理解の精神等を身に付けて様々な分野で活躍できる人材」と定義されています。

グローバル人材である外国人エグゼクティブは、日本のトップ企業では多数採用されていますので、「日本人としてのアイデンティティー」の部分というようりも、日本や日本人をよく理解し、海外の様々な国の国民性や商習慣、コミュニケーション方法についてもよく理解しているということなんだと思います。

そして、現に多くの日本の企業がグローバル人材を自社で活用・採用することを迫られています。

グローバル人材はなぜ必要か

では、日本の企業がなぜグローバル人材を必要とするのでしょう。

一つ目の理由は、語学力に優れ、コミュニケーション能力が高い人物がビジネスの現場に必要だからです。
文部科学省が提唱する日本人の英語能力を5段階に分けた指標においては、上の2段階は「二者間の交渉」「多数間の交渉」と、ビジネスでの折衝が意識されています。
ビジネスで必要とされるのは、これら上のレベルの英語力であると考えられます。日本の企業はこの能力を必要とするので、グローバル人材が必要です。

二つ目の理由は、ビジネスが国境を超えているので、企業ではどこでも結果が出せる人物がほしい、ということです。
グローバル人材の定義が含む要素である、主体性・積極性・異文化理解などの要素は、国境を超えたビジネスには必要不可欠です。
ターゲットとなっている市場に精通し、ローカルでのコネクションを利用してビジネスを円滑に進めることが求められます。

かつては海外に出て行ってビジネスをするアウトバウンドビジネスが日本人の「国境を超える」ことの意味でした。
しかし、現在ではインバウンドビジネスの需要も高く、海外の人が国境を越えて日本に来ること、そして国境を越えてビジネスチャンスがやってくることが経済的にも重要な意味を持っています。

そんな中で、グローバル人材が、日本で多くの国からの訪問者を受け入れるにも主体性・積極性・異文化理解などの要素が必要になる場面がかつてより多くなっています。

三つ目の理由は、日本の人口減少です。
人口が減少することにより、特定技能ビザの創設にもあるように、外国人の労働力を補充することが日本企業の課題になっています。
少子化にも劇的な改善は見られず、むしろ人口減少は急激に進む予測であり、今実際に課題として認識していない会社であっても、近い将来に直面する課題となると考えられます。

外国人の雇い入れ、能力評価・活用を行うためには、特有の問題点があります。
雇用・労務制度の違いを説明しながら海外の人材を採用する、受け入れ後も良好にコミュニケーションをとり活用する、多角的に外国人を評価する、といった各場面で、グローバル人材がリードすることは不可欠でしょう。
将来においては人を活かすためのキーパーソンとしてより広く認知されると考えられます。

そして、多くの日本企業がグローバル人材に対して端的に望むことは、国境に関係なく、ビジネス上の結果を出すことです。

あなたの会社にもグローバル人材は必要か

ここまでお読みいただくと、「うちも確かにグローバル人材が必要なことはわかった。しかし、アクションを起こす緊急性はうちではどうだろう。今必要か?」とお思いになるでしょう。

ここでポイントとなるのは、グローバル人材はまだ希少価値があることです。
例えば現に採用を検討しているポジションがあれば、ほぼ間違いなく他社との争奪戦になります。

ポテンシャルの段階からコネクションをつないで将来に備えるのなら、今から確実にコネクションにアプローチできるように動いたほうがよいこととなります。
つまり、現に必要性があるかないかはあまり重要でなく、グローバル人材の獲得を考えるのであれば、いずれにしても早く動くことが必要なのです。

採用に当たっては、希少価値のあるグローバル人材ですので、確実にアプローチできるノウハウのあるエグゼクティブサーチやスカウト型の人材エージェントを利用することになるでしょう。

まとめ

以上、グローバル人材の定義や必要性、そして、採用戦略上妥当な方法についてご説明しました。
実は採用戦略上は、待ったなしの状況がそこにあることをご理解いただけたと思います。
ぜひエグゼクティブサーチを活用するなど、必要なアクションを今取ってください。

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